「わが神 わがすべて」 聖フランシスコ朝礼 Sr 入江純子
Sr 入江純子
おはようございます。
10月に入り涼しくなり、過ごしやすくなりました。
10月4日は聖フランシスコの祝日です。彼はウンブリア地方の小高い山アシジの街に(1182年)生まれました。
父は豊かな織物業者で、フランシスコは何不自由なく騎士になることを夢見て贅沢な生活をしていました。
戦いが起こり、彼は立派な騎士の姿で戦いに参加しましたが負けてしまい負傷を負って帰ってきました。
この時が彼にとって自分を知るきっかけになりました。
「人にとって二つの大事な日がある。それは生まれた日と自分がなぜ生まれてきたかがわかった日」
(マークトゥエイン)
その後 フランシスコは贅沢な暮らしと両親を捨て、貧しい托鉢の生活をしながら教会の修復を始めます。この貧しい生活を望む仲間が一人二人と集まってきました。
「自分を太陽、海、風の兄弟だと感じていた聖フランシスコは、自分と同じ人間とは、なおさら結ばれていることを知っていたのです。彼は至るところに平和の種を蒔き、貧しい人、見捨てられた人、病気の人、のけ者にされた人、隅に置かれた人のそばにあって歩みました。」(回勅 兄弟の皆さん)
彼は祈ります
あなたの平和の道具にしてください
主よ わたしを あなたの平和の道具に
憎しみのあるところに あなたの愛があるように
悲しみのあるところに 喜びがあるように
過ちのあるところに やさしい心の赦しを
うたがいあるところに 信仰があるように
絶望あるところに 満ちあふれる希望があるように
暗闇のあるところに光があるように
あなたの平和の道具にしてください
主よ わたしを あなたの平和の道具に
「平和を実現する人は幸いである。その人たちは神を見る」(マタイ5-9)
「わが神 わがすべて」と神の前に自分を置きながら、その場に無条件に道具として差し出し共に居続けることの幸いを選び取った聖人です。
人間の痛みがわかり、その痛みを共有する心が平和の原点です。
海星で学んだ皆さんは、隣の人、クラスの人、家族などの身近な人の気持ちがわかる人になってほしいですね
シスターの振り返り
私はどんな道具なのだろう。いただいたその使命を果たしているのかな
今からでも遅くない。切れ味のいい道具になりたいです。