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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

クリスマスメッセージ Sr入江純子

            主のご降誕おめでとうございます

街にはジングルの曲が流れ、大売り出しの商店街、大勢の買い物の方たちでにぎわっています。

教会のクリスマスのお祝いを通りすがりの人が見て「ここでもクリスマスをやっている」と言われたとか。福岡海星のクリスマスのお祝いは一味違う喜びがあります。

それは 私たちのために旧約の長い時から待ち望んでいた救い主がお生まれになったのです。

この方は、神のひとり子であり、神様のおもいを私たちに知らせるため、人として共に住むように幼子のかたちでこの世に来られました。

神様の私たちへのおもいは何でしょうか。

それは、この幼子イエスの生きられた33年間の言葉と行いに示されています。

闇に住む民は光を見た

ダビドの街に生まれた幼子

すべての人を救うめぐみ

すべての民に及ぶ喜び

神に栄光 地に平和

世界よ 神をたたえうたえ

神は来られた 告げよ 知らせよ

すべての国にその救いを

すべての民に 不思議なわざを

神に栄光 地に平和

ヨゼフ様といいなづけであったマリア様のもとに、幼子の誕生の知らせを告げに天使ガブリエルが使わされた。マリア様は「どうして そんなことが起こるのでしょうか」と問われます。

とんでもない話しですね。このとんでもない話に「仰せのままになりますように」と応えます。

ヨゼフ様は夢の中でこのことを知らされ、イエス様の養父として受け入れます。

この二人の「はい」によって私たちに対する神様のおもいが知らされました。

神様から私に対して大きなプレゼントをいただきました

私たちからのプレゼントは何でしょうか

私自身にリボンをつけて出会う人の喜びになる存在になりたいですね。

シスターのひとりごと

  あっ そうだった。海星の皆さんはすでにリボンをつけているからそのままで喜びのプレゼントでしたね

神が人間と鳴られた  「あるクリスマスの出来事」

                         ルイス・カッゼルズ作 佐久間 彪訳詩

老いた 一人の農夫が ゆり椅子に 身をゆだねて 暖炉の火を 見つめていた。

遠く 教会の鐘が鳴っている。クリスマス・イブ。

かれは もう長いこと 教会に背を向けて生きてきた。

「神が人間になった、だと? ばかばかしい。だれが、そんなもの信じるものか。」

目を閉じ、薪のはじける音を聞きながら かれは まどろみかけていた。

突然 窓ガラスに 何かがぶっつかる烈しい物音。

それも次々に、さらにさらに烈しく。 何事かと、かれは身を起こした。

窓際に立って 見たものは 音もなく降りつもる暗闇の中に

この家をめざして押し寄せてくる おびただしい小鳥の群れだった。

雪間に 渡りの途を誤ったのだろうか 小鳥たちは ともし火を求めて

ガラス窓に次々と打ち当たっては むなしく軒下に落ちていく

かれは しばし呆然と その有様を眺めていたが 外に出るや

雪の降り積もるなか  一目散に納屋へと走った。

扉を大きく左右に開け放ち、電灯を明々と灯して

干し草をゆたかに蓄えた暗い納屋へ 小鳥たちを呼び入れようとした。

かれは叫んでいた。 「こっちだ、 こっちだ、 こっちへ来い!」

しかし、はばたく小さな命たちは かれの必死な叫び声に応えず

なおも ガラス窓に突き当たっては死んでいった。

農夫は 心のうちに思った。 「ああ、わたしが小鳥になって、かれらの言葉で

話しかけることが出来たなら!」

一瞬 かれは息を飲んだ! かれは 瞬時にして悟ったのだ。

「神が人になられた」ということの意味を。 かれは思わず、その場にひざまずいた。

今や、人となりたもうた神の神秘にみちた愛が ひざまずく老いた農夫をしずかに

被い包んでいた。かれの上に降りかかり 降り積もる雪は そのしるしとなっていた。

シスターの質問

  かれが 瞬時にして何を悟ったのでしょうか

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