「共に生きる」 シスター入江純子
「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共になきなさい」 ローマの信徒への手紙 害12章15節
大型の台風が沖縄近くに迫ってきている時に、海星のバザーを気にしながら天気予報を見ていました。
よいお天気に恵まれて、大きな喜びと、人との出会いの中で時間を過ごされたことと思います。
台風が来ていなかったらシスターもよろこびのうずの中で生き生きとした顔をみせてくれるあなたたちに会いに行こうと思っていました。ご苦労様でした
さて、神戸修道院にコロナが入って5人のシスターがかかり、お世話をしていた私ももらってしまいました。発熱外来に行って陽性と判明しましたが、「軽いですよ」と言われました。
10日間隔離され食事も運んでもらって静かにしていました。シスターは考えました。この隔離の時を使ってお弁当袋を作ろうと。時間は私に与えられた命ですから今のこの時を大切にしたいですね
何もしないでこのような時間を過ごすことは、もったいないと思ってそっと自室にミシンを運び入れ、お弁当袋を15個ほど作りました。
そしてコロナの間に食材を運んでいただき、いろいろと助けていただいた方に、貰っていただきました。
今、教会は神によって造られた被造界を大切にするように呼びかけています。気候変動での災害、合理性と便利性を追求した二酸化炭素の問題、戦争による命の喪失など地球危機と言われています。
神様が良とされて創造された私たちの家、地球の今の環境です。
この限界のある現状の中で私は何をしますか。何ができますか。
今回のテーマは「共に生きる」ですが、創世記にあるように「人は一人でいるのはよくない。彼に会う助けるものを造ろう」とあります。共に生きることで人になれるのです。
共に生きるとは「喜ぶ人と共に喜び、泣く人とともに泣く」と言う事です。これは大変難しいことですが、
深い喜び、深い悲しみを味わった人が、相手の喜びや悲しみを共にすることができるのです。
しかし共に喜ぶ方が難しいと思います
それは自分の中にある利己心が邪魔をしています。共に生きることが難しいのはここに在ります。
利己心をもって人を愛することはできません。
「愛をもって真理に向かう」私たちにとって大きなそして生涯の課題です
大きな喜びよりも、小さな喜びを共に喜べる人になりたいですね
シスターのお願い
神様に揺さぶりをかけるほどのお祈りを皆さんにお願いしたい。
そのためには今 置かれている現状をよく見てまず神様に心を揺さぶられることです。
開かれた自由な心をもって揺さぶられた振動を今日出会う友に伝えてください。