「新生」 シスター 入江 純子
栄光と救いの到来
「 起きよ、光を放て。あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く。」
「イザヤ書」(第60章1節)
これは、預言者イザヤの言葉です。この光はすべての国に対する光であり、全地の王としての神の力強さを表わしています。神は「地の塩、世の光」の目標を持つあなたたちに、「起きなさい、光を放ちなさい」と、新しい自分に出会う2024年を生きるように願っています。
新年早々に大きな事故がありました。震度7の能登半島地震です。「お父ちゃん」と必死に叫びながら家から逃げている様子が放映されていました。多くの方が突然、親しい人や家屋など、自分を支えていたすべてのものを失いました。他者からの援助しかない状態です。
余震の中、必死で救助活動をしています。支援物資もガタガタした道の中で運ばれています。暖を取る電気も、ガスもない、寒くて眠れない夜をどうしておられるのでしょうかと思います。
地震から4日後のニュースです。以前、地震と津波に遭われた東北大震災の被災者の方たちが大きな鍋に暖かい豚汁を作り、配っておられました。配っておられる方も、それをいただく方もとても良いお顔でした。ほっとする場面でした。手を差し伸べられた東北の方たちは、かつての地震と津波によって大きな喪失感と苦しみを味わっておられます。ですから能登の大惨事の方たちに手を差し伸べずにはいられないため、自発的な行動に自らをその場に置くことが出来るのです。他者の苦しみに自らを合わせることによって言葉や行動に移せる。愛することの原点でしょうか。
1月2日は羽田空港の事故です。乗客全員が燃え上がる飛行機の中から無事に脱出しました。海外のメディアは奇跡だと評価しています。きっと機長をはじめキャビンアテンダントさん方が日々命を預かっている責任について、厳しい訓練を受けておられたからだと思いました。
今ここで、あなたたちもいのちについてしっかり学んでいます。
天地を創造された神さまは6日目に人を創造されました。
「神は見て良しとされた・・・それは極めて良かった。」神のこの言葉の中には、神の喜びの叫びが隠されています。神の鼓動が聞こえるような言葉です。そのような想いで造られた私たちは、2024年を生きる時を与えられています。
詩編98
新しい歌を神に歌え ラッパと角笛を吹き
神は不思議なわざを行われた 神の前でよろこびの声をあげよ
神の偉大な右の手 世界とそこに住むものは
その尊い腕は救いの力 神の前によろこび歌え
シスターのひとこと
光は受けて輝くのであって、自家発電ではありません
さあ 新しい歌を歌いましょう。
あのハレルヤコーラスを歌った時のように大きな声でね。