お知らせ詳細

講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

ミッションウィークⅣ「心のボランティア」 教諭 谷本理奈

海星のグローバル特進コースでは、専科「グローバルリーダーシップ」の授業で、東日本大震災とその復興事業について探究学習を行っています。今日は、今年の6月にコースの3年生と一緒に福島へ研修に行った時のことをお話します。

福島では東日本大震災伝承館、東京電力廃炉資料館をはじめ、様々な施設を見学させていただきました。最終日に訪れたカトリック原町教会では、幸田司教様との対談の時間を持つ機会に恵まれました。被災された方々の心のケアのため、精力的に活動を続けてこられたシスター方の働きについてお話を伺いました。「教会として何が出来るか?」という事を考えた時に、被災地のために祈ることから始め、支援を行ってきたそうです。

また、グローバル特進コースでは、昨年度よりこのホープツーリズム研修のために、海星祭や学内でのチャリティー活動を行ってきました。その収益金は、被災地支援金として、原町教会に献金しました。協力してくださった方、ありがとうございました。福島県が復興に向けて前進するための光や希望となりますように、そして被災された方々のために、一日も早い復興を願い、全校生徒で心を合わせて祈り続ける私たちでいたいですね。

さて、みなさんは、「放射線」・「二酸化炭素」という言葉を聞いて、みなさんは何が浮かびますか?…「危険」・「増やしてはならない」というイメージを持っているのかな、と想像します。ただ、違う側面から見てみると、みなさんの健康を守るためのレントゲンを撮るために放射線は必要ですし、植物や私たちが生きるためには二酸化炭素は不可欠ということが分かります。物に対してのみならず、あなたの周りにいる人に対しても偏った見方をせず、正しい知識や広い心で、向き合うことを大切にしたいですね。

また、福島県内で震災復興事業に従事されている、「特定非営利活動法人ハッピーロードネット」の西本さまとの対話の時間に「心のボランティア」という言葉を教えていただきました。知ることで見えてくるものが増えると、その分、視野が広がります。色々なものに目を向け、興味を持ち、与えられたどんな機会も大いにいかし、みなさんの宝物にしてください。そして、それを自分の中にとどめず、身の回りの人に、自らの言葉で伝えて下さい。それが高校生のみなさんに与えられた「ミッション」であり、誰にでもできる「心のボランティア」だそうです。  

今日も先生やクラスメイト、ご家族と一緒に温かい言葉を交わし、前向きな言葉で励まし合い、自分にも周囲の人にとっても素敵だと思える毎日を過ごしましょう。

一覧