福岡海星女子学院高等学校 創立記念令和6年度宗教講演会
「いのちをつなぎ、愛を育む~ゆりかごから始まった第2の人生~」
田尻 由貴子先生・宮津航一先生をお招きして、12月2日(月)に福岡海星女子学院高等学校 創立記念 令和6年度 宗教講演会を実施しました。本校は高校3年生が、本校のルーツを探るねらいから、4月にマリアの宣教者フランシスコ修道会熊本修道院、本妙寺、慈恵病院を訪問して、研修の機会としておりますが、「こうのとりのゆりかご」にゆかりのあるお二人から直接ご講話いただけたことは、大きな喜びとなりました。
田尻由貴子先生は、慈恵病院 看護部長時代に、当時の産婦人科部長、前理事長の蓮田太二先生とともに、「こうのとりゆりかご」を開設されました。講演では、看護師を志した当初の思いや、薬師丸ひろ子さんが演じる主人公のモデルとなられた2013年のTBSドラマ「こうのとりのゆりかご」のエピソードを交え、妊娠に関する悩みで苦しむお母さんとその赤ちゃんに寄り添い続けたいとの思いを語ってくださいました。
宮津航一先生は、先月お誕生日を迎えられたばかりの21歳、大学3年生です。3歳のとき、開設したばかりの「こうのとりのゆりかご」に最初に預けられました。里親の宮津夫妻との生活、中学時代・高等時代のお話と、現在、熊本県立大学で学びながら、「ふるさと元気子ども食堂」を立ち上げられたことや、昨年度、理事長となられた「子ども大学くまもと」での活動を親しみやすくお話ししてくださいました。「家族とは、最後まで味方でいること」、「大切なのは、家族や子どもの問題に関心を持つこと」と訴えられました。
本校は、昨年12月にユネスコスクールキャンディデート校(国内審査通過校)に認定されており、本講演会も国連の「人権デー」に賛同した行事として、全校生徒・学校法人福岡海星女子学院教職員が参加した他、保護者、地域の方、中学校やキリスト教学校の先生方にも、多数お越しいただきました。講演会後は、本校ユネスコアートボランティア部が田尻先生のご本を販売し、「こうのとりのゆりかご基金」への募金を呼び掛けました。集まりました募金19,640円は、全額、「こうのとりのゆりかご基金」に送らせていただきました。ご協力、大変ありがとうございました。