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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

「希望」 Sr入江純子

 明けましておめでとうございます。穏やかなお天気に恵まれて2025年が始まりました。どのような希望をもってこの一年を過ごそうと思いましたか。
シスターは ニューイヤーコンサートで最後の「青きドナウ」の演奏を楽しみました。指揮者が最後に一言「愛と絆と平和を願う」とご挨拶をされました。
演奏者の方々が心から楽しんでおられる表情が印象に残っています。

 昨年は、早々に大変なニュースもありました。
その中で能登の棚田の話を以前にもしましたが、こつこつと手入れされて収穫した稲穂を持っている姿が放映されていました。ご主人が「ここの風景を家内が好きだったので」と話しておられました。その思いが原動力になっているのでしょう。

 また、例年の箱根駅伝を応援しました。青山学院が優勝しました。駒沢大学の区間賞を取った学生が 「苦しくて部活をやめようと思った時もありました」と話しておらえました。自分との戦いですね。その時を通り抜けて、今日の喜びがあります。

 さて、私たちの1月のテーマは「希望」です。 希望は自分で見つけるものです。どのようにして見つけるのでしょうか。聖書の中で使徒パウロが次のように言っています。

「苦難さえ誇りにしています。苦難は忍耐を生み、忍耐は試練に磨かれた徳を生み、その徳は希望を生み出すことを知っています。この希望は私たちを裏切ることはありません。」(ローマ5の3)  

希望はたんなる憧れではないのです。希望の基になるのは何でしょうか。永遠のいのちの今を生きている信仰によってマリア様は神からの恵みを受け入れました。この選びによって希望が現実になります。 神の母マリア様は希望の最も偉大な証し人です。 私たちは主のご降誕をお祝いしてマリア様が人生において、どのような選びをしたかを学びました。

  イエス様の母になることに「はい」と応えました。神殿でシメオンに声をかけられます。「あなた自身も剣で心を刺し貫かれます」(ルカ3の14)
十字架のもとで無実のイエス様の苦しみとご死去を見て、マリア様はすさまじい苦しみがありながらも主に対する希望と信頼を失うことなく「はい」と言い続けてられました。

  聖なるマリア様が海の星(ステラマリス)と呼ばれているのは、人生の荒海の中にある私たちを神の母が助けに来て下さり、支えてくださり、信頼をもって希望し続けるよう招いてくださっているという確かな希望があることを、私たちは知っています。「あなたの母である私がここにいるではありませんか」と私たちに呼びかけておられます。私は愛されています。だから私は存在するのです。

シスターのひとこと 

この私という存在に希望をもって、苦難を耐えしのぶあなたたちであってください。 すばらしい2025年になります。

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