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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

第3学期 始業式 校長 古賀誠子

新年を迎えました。あけましておめでとうございます。2023年の始まりです、お正月は、たのしく過ごせたでしょうか。家族との時間、友人との時間が十分持てたことと思います。また、日頃なかなかできない様々なことに挑戦し、一人一人が充実した冬休みを送ったことと思います。皆がそろって、三学期が始められることに感謝しています。

1年間を充実させるためには、年の初めに自分で目標を立てて、取り組むことが大切です。ものごとを考えたり、判断したりする力や相手を思いやる優しい心も大きく成長していく必要があります。特に、ものごとをよく考え、実行力や心の成長を獲得するには、高い目標を持って、「学ぼうとする前向きな姿勢」が大切です。

さて、学校には、グランドデザインというものがあります。これは、毎年更新されるものですが、学校全体の構想がかかれています。また、本校の教育を通してどのような生徒を育てたいか、短期、長期の目標を設定し、それにどう向かうのか、具体的にはどのような教育活動を行うのかが書かれています。そして、本校教育が社会において果たすべき使命、すなわち、皆さん一人一人が卒業後に、社会で果たしてくれるであろうと思われること、つまりスクールミッションなどが書かれています。

もっと具体的にみていきましょう。まず、本校のスクールモットー(校訓)は「愛を持って真理に向かう」です。これは、学院全体が共有している大きな目標です。スクールミッション(本校がはたすべき使命)は、「カトリック精神に基づく所徳の習得および人格の完成につとめ、各自の貴重な使命の達成にふさわしい教養を培い、聖母マリアを規範として、明日の家庭と社会を培うことに生きがいを感じる女性を育成する」ことです。そして、そのミッションへとつなぐ教育目標が、「あなたがたは地の塩である。あなた方は世の光である」、すなわち、まわりの人を大切にし、謙虚な心で奉仕をする人、周りの人を明るく照らし、感謝し、正義と平和を祈る人、よく学び、よく考え、よく判断し、よく行動し、出会う人に生きる喜びを伝える人の育成することを私たちは目指しています。そして、さらにこの目標を実現するための「18歳のわたくし」があります。

さて、昨日は職員会議を持ちました。先生方と、令和4年度のグランドデザインについて振り返りながら、話し合いを持ちました。スクールミッションや教育目標を達成するために、「令和4年度の教育重点目標」というものがあります。目標と、みなさんの現在の立ち位置を比較しながら、この目標はほぼ達成されているとか、あの目標は今年度中の達成を考えると、やや遅れているなど評価しました。そして、先生方も皆さん方に対する自分の指導の在り方について振り返ります。教育の効果が最大になるように、先生たちは、定められた目標を常に意識しながら、日々の、教科指導、生徒指導、進路指導をおこなっていく必要があるのです。

では、みなさんは、どうでしょうか。年度の初めにお配りしたグランドデザインをしっかり読みこんで理解していますか。昨日の会議ででてきたもののなかで、達成されていない目標がいくつか明確になり、みなさんにもう一度あらためて確認したいと考えます。

さて、3学期、特に意識してもらいたい目標が2つあります。一つ目は、「堅実に生きようとする生活態度を身に着ける」です。皆さんは、一日一日を「丁寧に」過ごすことができていますか。物質的な「華やかさ」や、「物珍しさ」だけを追い求め、目先のものに振り回され、時間を無駄に過ごしていませんか。生き方がつい雑になっていませんか。具体的には、早くて楽しいSNSだけに時間を取られていて、家庭学習になかなか集中することができない。読書の量が極端に少なくなる。授業は充実していますか。ノートは丁寧に作成できますか。試験の前に十分な学習時間を取り、より高い点数を目指そうと考える自分はいますかなどです。本当に大切なものが、いつのまにか自分の前を通り過ぎてしまっていたということがないように気を付けましょう。「堅実」とは、「非常にまじめで、確実に正しいものを選択する」ことを意味します。よき選びを行い、自分を高める生き方を目指してもらいたいと思います。

二つ目は、「意向をもって祈る姿勢を身に着ける」、私たちは、祈りで始まり、祈りで終わる生活をしています。では、皆さん一人一人は、どのような思いを持って祈っていますか。たとえば、一日は未知であり、歩みの一歩先は闇です。ほんの一日の生活でも、過ごしてみなければわかりません。私たち人間は、多かれ少なかれ不安や恐れと付き合いながら生きていく存在です。このような境遇にあっても、私たちの人生に希望の光をともしてくれるのが祈りです。「祈り」は、決して、人生の様々な困難を避けるためにあるのではありません。むしろ、自分の人生を受け止め、それに立ち向かうための力を与えてくれるためのものです。祈りを通して、「自分は何者なのか、何のために生まれてきて、何を目標に生きるのか。その目標のために、今日どう行動するべきなのか」を日々、自分で確認できる人になってほしいと考えます。

最後に、これからいよいよ大学入学共通テスト、私立大学一般試験に臨む生徒のみなさんに、お話があります。寒い冬の登校でしたが、最後までよくやり通しました。課外では、みなさんの得点が増えるように、過去問や実際の試験と同じ形式の試験を何度も何度もとき、最終調整を行ってきました。3年間の学びの集大成となる大学入試、自信を持ってチャレンジしてきてください。そして、私からのアドバイスです。あと1週間をどう過ごすか。それは、最後まで学びを止めないということです。直前の授業でといた問題が、ズバリ共通テストにでたという話は大変よくききます。これまでの模試や、直前演習の問題をもう一度時直してください。不安に思う必要はありません。本日の聖書の箇所にあったとおり、「神様は、あなたたちのために立てた計画をよく心に留めておられます。そして、それは、あなたがたに将来と希望を与える計画です。」全員が志望校に合格できるようにと、教職員一同、一生懸命祈っています。頑張ってきてください。

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