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講堂朝礼〜生徒へのメッセージ〜

Messages for Students

「梅雨」教頭 鶴田葉月

今年度初めての定期考査だった中間考査が、緊張のうちに終わりました。反省したり、間違ったところをやり直したりが、ようやく済んでほっとしたのも束の間、ひと月もすれば、もう期末考査です。卒業後の進路を意識するとき、推薦型選抜や総合型選抜受験を考える人にとって、主に資料となるのは3年1学期までの成績と言われますから、3年生は、あと1回の試験が重要になってきます。1年生も、2年生も、そうやって、試験の回数を数えてみると、1回1回の定期考査と、提出物や授業中の挙手発表が、どれだけ大事であるか、実感されることでしょう。◆そもそも中学時代を振り返っても分かるように、3年間なんてあっという間に終わってしまうのです。今、教育実習生として4年ぶりに海星に戻ってきた川口真依先生も、勉強と両立させて、多くのことにチャレンジしながら高校時代を過ごしていました。パソコン同好会での活動、学級委員。そして私が思い出すのは、合唱コンクールのピアノ伴奏や、講堂朝礼での校歌の演奏を堂々と行う姿です。◆今月のみ言葉は、「わたしは道であり、真理であり、命である(ヨハネによる福音書第14章6節)」です。苦手でも面倒でも、将来それがどんな役に立つのか分からなくても毎日を精一杯勉強に、行事に、掃除に取り組んで過ごすことは、イエス様が私たちに示し下さる道を、イエス様に支えられながらいっしょに歩いていくことだと言えます。先週の講堂朝礼で、納富先生が話されたのは、そのようなことだったと私は受け取りました。誰でも自分に甘くなって、さぼるとか、ルールを破るとかしたくなることがあるものです。そんなとき、「私は今、どう行動するのが正しいのですか?」とイエス様にお尋ねしながら、やるべきこと、正しい道に立ち返って、日々歩んでいきたいものです。 ◆さて、私がこの頃読んだ『なぜ宇宙は存在するのか(野村泰紀著)』によると、私たちが知っている全物質は宇宙の質量比にして6分の1でしかないそうです。例えば時間は、誰にとっても同じだと考えられていますが、そうではないというのです。これは苦手な授業が長く感じられるというような体感時間の話ではなくて、原子の振動などで測られる物理的な時間のことです。私たちが知らないことはあまりに多く、私たちは現在分かっている6分の1の世界で、生きている。ということは、今不可能なことも、皆さんの子どもが大人になるころには全て可能になり、そのうち時間も空間も飛び越えて、この世もあの世も関係なくコミュニケーションを取るという夢のようなことも、きっと実現するでしょう。6月3日土曜日の保護者対象講演会で、シスター入江が「神さまから見たら、どんな出会いも必然です。」とおっしゃっていました。私たちは、生徒手帳の「光に生きる」のお祈りのように、「自分の考えではなく、あなたのことばが道しるべになるように」願って、今出会っている人や物事を大事にしながら、過ごしていきましょう。

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