英語によるコミュニケーション
英語教育のねらい
英語教育が小学校に正式に導入されたのは2020年度でした。3年生と4年生が「外国語活動」、5年生と6年生が「外国語科」として必修になりました。今年度で6年目になります。
小学校の外国語活動・外国語科の目標は、外国語による聞く・話す・読む・書くの言語活動を通して、コミュニケーションを図る素地や基礎となる資質や能力を育成することにあります。コミュニケーションの資質・能力の育成が主ですが、言語活動に慣れ親しむことは技能の定着にも効果を期待することができます。
2023年度に実施された英語に関する国の調査では、中学生の英検3級相当以上の割合が50%を超え、向上傾向にあることが分かりました。小学校の技能調査はありませんので明確なことは分かりませんが、英語に慣れ親しみ関心が高まるなど、小学校教育の効果を考えることができます。
本校では英検に挑戦する子どもが何人もいます。3級や4級、5級に合格しています。不合格になる子もいますが、挑戦することが意欲的で素晴らしいと思います。英検のレベルは、3級が中学卒業程度、4級が中学中級程度、5級が中学初級程度となっています。
外国人と交流する機会を増やす
文部科学省は、英語教育の課題の一つとして、外国人と交流する機会の少なさを挙げています。日頃の授業で英語に慣れ親しんでいても、その英語を外国人との交流の様々な場面で生かす機会が少ないのだと思います。
本校ではそのような課題の解決を図るために、外国人と交流する機会を次のように複数回設けています。
・サマーキャンプでのアメリカ人との交流
・中国、ハワイ、インドネシアの小学生との国際交流
サマーキャンプ(6/26~27)
サマーキャンプは、4年生と6年生が参加します。主な内容は、ゲームを交えながら楽しく行う言語活動やアメリカ人の家庭を訪問して家族と交流する活動です。

【英単語のカルタ】
上の写真は、英単語のカルタを行っている場面です。ALTが発音する英単語を聞き、その英単語のアルファベットを探して素早くカードを取り合うゲームです。英単語をカードに書いてひたすら覚える学習とは違い、カルタという楽しさの中で英語の聞く、読むを効果的に行う学習になっています。

【アメリカ人の家庭への訪問】
また、上の写真はアメリカ人の家庭を訪問し、食事の後で絵画を楽しんでいる場面です。この家庭訪問では、コミュニケーションへの積極性が期待できます。会話は挨拶や自己紹介の時にできますが、そこから先の会話に発展できるかどうかです。こういう会話の機会を経験できること、アメリカ人の家庭の雰囲気を味わえることは、子どもたちにとって有意義な時間になっています。
日中国際交流(6/30)

【歓迎会の様子】
この写真は日中交流の歓迎会の場面です。上海から来福した小学生が即興で毛筆と絵画を披露し拍手を受けています。海星小からは全員で歌の贈り物をしました。
歓迎会の後は、上海の小学生が各教室に2名ずつ入ってハッピーランチタイムを共に過ごしました。この交流でもコミュニケーションへの積極性が期待できます。会話の手段は英語です。上海の子どもたちの英語力はかなり高く、同程度の会話はできませんでしたが、それでも海星小の子どもたちは自分が使える英語で話しかけていました。今後、ハワイやインドネシアの小学生との交流でも、積極性を期待したいと思います。
