学校だより 地の塩 第402号
副校長 増本 沢美
人とのかかわりを深く学んだ3日間
6月10日~12日の2泊3日で5年生は平戸、松浦市鷹島へと自然宿泊体験に行ってきました。
「人とのかかわり」を大きなテーマに掲げ、子どもたちは念入りに事前の準備を重ねて出発しました。
1日目の平戸エリアの見学では歴史と信仰の重みを肌で感じました。「平戸ザビエル記念教会」、「松浦資料博物館」、「寺院と教会の見える風景」 が主な場所です。ここでは1550年代のキリスト教伝来やその後の禁教の歴史を深く学びました。「寺院と教会の見える風景」ではすぐ近くに異なる信仰の場が隣り合う景色から、厳しい時代背景やそこから生まれた共生の精神を子どもたちなりに感じとったようです。
そして、夕方からは松浦市鷹島町の7軒の家庭に分かれてお世話になる「民泊」が始まりました。
対面式では鷹島体験振興会会長の西吉様から「家に入ったら、おとうさん、おかあさん、おじいちゃん、おばあちゃんと呼んでください。」と温かく笑顔で迎えていただきました。
2日目はそれぞれの家庭ごとの味覚体験と海釣り体験です。さつま揚げづくりでは新鮮なトビウオを自分たちの手で捌き、それをすりこ木で何度も何度もすり続けました。
海釣り体験では、鷹島体験振興会の方々に「どうしたら釣れますか?」と自ら尋ね、また、丁寧なご指導のおかげで、ほとんどの子どもがカサゴやアイナメ等の魚を釣り上げることができていました。「先生、釣れました!」と目をキラキラ輝かせて言葉を弾ませる子どもたち。お客様ではなく、家族の一員として、民泊先の家の手伝いを進んで行った子どもたちに、「本当にいい子たちでした。」と身に余るお褒めの言葉をいただきました。 この3日間、子どもたちが「人とのかかわり」を大切に考え、行動できたことを嬉しく思います。
みこころのつどい
6月20日のつどいの中で「なくした銀貨」のお話を宗教委員会の子どもたちが上手に演じてくれました。
この劇では、主人公の女の人が銀貨10枚を、大切に持っています。それは結婚する時、お母さんが持たせてくれた大切な銀貨でした。そのうちの1枚がなくなってしまいました。10枚のうちの、たったの「1枚」です。手元には、まだ9枚も残っています。
でも、この女の人にとっては、その「1枚」がなくてはならない、かけがえのないものだったのです。その女の人は銀貨を見つけ出すまで、ともし火をともして、隅から隅まで探し続け、やっとのことで見つけ出し、まわりの友だちを呼んで喜び合うというお話です。
このお話に出てくる「女の人」は、実は「神様」のことです。そして、なくしてしまった「1枚の銀貨」とは、「私たち一人ひとり」のことです。
神様にとって、私たちは誰一人として「代わり」がいません。大切なかけがえのないものです。もしも、私たちに悲しいこと、辛いことがあって、心がどうしようもなくなってしまった時にも、神様は、ともし火をつけて、私たちを「見つけるまで」あきらめずに探してくださいます。
この劇や、み言葉についての話をとおして、子どもたちは次のことを学びました。
〇 自分を大切にすること
私たち自身が、神様が必死になって探すほど素晴らしい「宝物」なのだと自信を持つこと。
〇 友だちを大切にすること
隣にいる友だちも、神様にとって絶対に失いたくない「宝物」の1人です。自分と違うところがあっても、意地悪をしたり、仲間外れにしたりせずに、友だちのよさを見つけること。
以下はつどい後に書いた児童の作文です。
神様、ぼく、わたしたちが、たとえ、自分の運命の道をまちがっても、神様に心を向けて反省をするので、喜んでくれたらうれしいです。ぼくは「なくした銀貨」の劇を見て、あきらめずに探すのはすごいと思いました。ぼくも大切にしていたぬいぐるみがなくなった時、一生懸命さがして、朝になり、やっと大切にしていたぬいぐるみが見つかりました。お母さんもいっしょにぼくの大切なぬいぐるみをさがしてくれました。見つかった時はいっしょに喜びました。だから聖書の「なくした銀貨」みたいだなあと思いました。


