校長室からMessage

クリスマスははじまり

教 頭 松本 裕子

クリスマス会

〇 先週の10日(土)にクリスマス会がありました。3年ぶりに全学年の保護者の方を招いてのクリスマス会ができましたことに感謝申し上げます。
 音楽クラブのきれいなミュージックベルの演奏から始まり、「喜びの部」で5年生が演じる「聖劇」、キャンドルサービス。「お祝いの部」では、各学年のお祈りと捧げもの、カトリック西新教会の山元神父様のお話。そして、心洗われる合唱部の聖歌で閉じられたクリスマス会でした。

3つのメッセージ

〇 山元神父様から、イエス様のご誕生について3つのメッセージのお話をされました。
 ひとつは「飼い葉おけ」に生まれたばかりのイエス様が寝かされていたということです。みなさんは、この「飼い葉おけ」がどんなものか知っていますか。
家畜のえさを入れる臭くて汚い、不潔なものです。どうして、イエス様はこの「飼い葉おけ」に白い布に包まれて寝かされていたのでしょう。これが「救い主」の印だと天使たちから羊飼いや博士たちは聴きます。それが目印だったのです。

 もうひとつのメッセージは「白い布」です。「白」という色のイメージはどうでしょうか。清潔や無垢のものというイメージです。イエス様は、生まれた時も亡くなった時も白い布に包まれています。

 3つ目のメッセージは、目に見えない「神様は本当にいるのですか」というメッセージです。目に見えないから、本当にいらっしゃるか分かりません。

〇 この3つのクリスマスのメッセージとは・・・。
「飼い葉おけ」は、私たちの住んでいる地球全体を表しているかもしれません。2000年前も戦争や人種差別、貧困、病気などの様々な問題の中に救い主がお生まれになり、純粋な汚れのない心を持っておられるイエス様が「白い布」に包まれていたのです。

〇 私たちの周りには目に見えるものと見えないものがあります。目に見えるものは、簡単に評価することができます。しかし、目に見えないものは、なかなか評価することはできませんし、気づくことも難しいでしょう。
 目に見えないものには、どんなもながあるでしょうか。
「心」「聖霊」「愛」など、大切なものは目で見ることはできませんが、クリスマス会でみなさんが捧げたお祈りの「心」や「やさしさ」の中に神様がいらっしゃるのです。今ここに集っているみなさんのそばに神様がいらっしゃるのです。

与える愛を

〇 子どもたちのお祈りの中に「ゆるす心」や「感謝の心」の捧げものがありました。クリスマスは「プレゼントをもらうのではなく、与える愛」の日です。神様がひとり子イエス様を私たちに与えてくださったのですから。みことば作文の中にも「今年は、家族のみんなのために何かをプレゼントしたいと思います」と書いている子がたくさんいました。

〇 待降節に私たちが取り組んだ「神様の喜ばれること」は、クリスマスで終わりではありません。「クリスマスははじまりです」時には、「いつも友だちをゆるしているのに、友だちはゆるしてくれない」と諦めることがあるかもしれません。でも、諦めないでください。
神様がきっと諦めかけたあなたを助けてくださいます。
祈りましょう。神様がきっとあなたの祈りを聴いてくださいます。あなたが「与えた愛」のところに神様がいらっしゃいます。キャンドルサービスでろうそくの灯が広がったように、きっとみなさんの「愛」が広がることでしょう。

〇 神様はイエス様や聖書を通して、ご自分の存在や教えを宣べ伝えさせました。3年間という短い宣教活動ではありましたが、2000年を過ぎた今でも私たちが幸せに生きられるように、教え導いてくださっているのは、神様の「愛」です。その「愛」に気づける私でありたいと祈ります。

〇 5年生の聖劇の天使の衣装は、保護者後援会の方やOB会の方々が作ってくださいました。ありがとうございました。また、今週は子どもたちに「おはなしや」で保護者の方々が読み聞かせをしてくださいました。心温まるクリスマスのお話は、子どもたちにステキなプレゼントとなったことでしょう。ありがとうございました。

〇 今年も各教会で「クリスマスミサ」が行われます。
どうぞ、お近くの教会で神様とお話をされてみては、いかがでしょうか。別紙にてご案内をいたしております。ご家族みなさまでよいクリスマスをお迎えくださいませ。

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