卒業・つながり・信仰
教 頭 松本 裕子
卒 業
〇 本日、第50回 卒業を迎えられたみなさん、保護者のみなさま、ご卒業おめでとうございます。みなさんが海星小学校に入学されてからの6年間が走馬灯のように浮かんでまいります。
卒業時には、1年生からの身体測定の記録や健康診断の記録を書いた「健康連絡簿」をお返ししております。その際、6年間で伸びた身長を「青いリボン」にして連絡簿につけております。今年は、6年間で42.4㎝も伸びた人がおりました。本当に、大きくなりましたね。
〇 大同窓会入会式では、13回卒業生の幹事長 磯山文平様より入会を承認していただき、「みなさんの先輩である卒業生の中には海外で活躍している人や医者、科学者などたくさんいらっしゃいます。これからたくさんの方と出会うでしょう。米倉先生が『人を笑顔にするのではなく、自分が笑顔でいると自然に周りが笑顔になるのだよ』と教えてくださった言葉が今も私の心に残っています」と。
〇 昨日は、6年生だけの「修了式」と「大同窓会入会式」がございました。修了式の「聖書朗読」では、マタイによる福音6章25節~32節の「摂理への信頼」の箇所が朗読されました。その一節に『思い煩ってはいけない。天の父は、これらのものが必要なことを知っておられる』というみことばがあります。校長先生のお話の中で「みなさんは、これから一度は神さまから離れるでしょう。神さまを信じない人もいるかもしれません。でも、それが今の自分だから、神さまを意識しようとしまいといいのです。ただ、忘れないでください。神さまはあなたがたが苦しい時や独りぼっちの時に必ず一緒にいてくださることを。神さまは、あなたに必要な時をご存じなのです」
〇 卒業式の練習では、3年ぶりに聖歌を全校生で歌うことができました。只隈先生から「聖歌は祈りです。祈りは神さまとの会話です。心を込めて歌いましょう」とご指導がありました。「シャローム・・・神さまに平安が。みなさまの上にもお恵みが。お元気で」「あなたの平和の・・・わたしを平和の道具にしてください」全校生で歌詞の意味を思いながら歌いました。心に聖歌が沁みわたりました。
感謝のミサ
〇 3月3日(金)に全校生で大山神父さまの司式のもと「感謝のミサ」に与りました。卒業生の6年間の歩みに感謝するミサですが、大山神父さまのお話の中で「人と関わることが愛です。関わることで愛がうまれます。その中でみなさんは、『地の塩 世の光』となってください」と話されました。
校友会誌「ひかり」
〇 今年は校友会誌「ひかり」を創刊50号として発行いたしました。毎年、1年間の子どもたちの成長を作文や俳句、また卒業生や保護者の方に寄稿いただき、海星での歩みの集大成となる冊子です。今回は、記念すべき50号という事で、本校に関りの深いシスター方にも寄稿していただき、より深い内容のものとなりました。寄稿していただきました、シスター方、卒業生や保護者のみなさま、ありがとうございました。
〇 「ひかり」の保護者の方の欄では、卒業生である保護者の方がお子さまを本校に入学させていただき、自分が海星で学んだことが今もなお伝統となり受け継がれていることへの感謝のメッセージがありました。よき伝統とは、「子どもたち一人ひとり大切にする」このことです。
信 仰
〇 この一年間を振り返り、今年もたくさんの行事がありました。保護者のみなさまのご協力をたくさんいただきました。
コロナ禍の中で今年も行事を少しずつ戻しながら、歩んだ一年でした。
その中で「信仰」について問われた一年でもありました。神さまが教えてくださった「傾聴」の姿勢であっただろうか。「赦す」心で過ごしただろうか。「愛」の心がもてただろうか。
神さまの声が聴こえてまいります。「信仰の薄い者たちよ」
「信仰」は、常に自分を見つめ直し、神さまが「このことを通して何を私に教えてくださっているのだろうか」と問いながら心をめぐらすこと。つまり、これが「回心」するということです。たくさんの子どもたちや保護者のみなさまと関わる中で、どれだけ「回心」することができ、「愛」を示すことができたでしょうか。反省をしながら、来年も人との関わり、繋がりを大切にしながら、みなさまと共に歩んでまいりたいと思います。ありがとうございました。