校長室からMessage

夏季合宿

教頭 松本 裕子

みこころの月

〇6月の「みこころのつどい」が近づくと、学校中が紫陽花の花で飾られます。毎日、家庭から紫陽花の花を手にして登校してくる子どもたちの姿に、保護者の方が持たせてくださった優しさを感じております。ありがとうございます。

 18日の「夏の公開参観日・みこころのつどい」に海星小学校入学希望の方が海星ファミリーの優しさに包まれた日になりますことをお祈りしております。是非、お近くに入学希望の方がいらっしゃいましたら、ご紹介くださいますよう、お願いいたします。

〇2年ぶりに1年生から3年生の夏季合宿を1泊2日で福岡県立少年自然の家「玄海の家」へ行って参りました。子どもたちにとって宿泊行事は初めての体験です。出発式では、校長先生より「約束を守り、何でも『はい』と言って行動しましょう。3年生はリーダーとして1・2年生をしっかりお世話してください」とお話しがあり、ドキドキわくわくの宿泊体験がスタートしました。

3つの活動

〇1日目の最初の活動は「フィールドビンゴ」です。縦割り班の活動班に分かれて、25枚のビンゴシートにある5つのチェックポイントの質問に答えながら「玄海の家」の周辺を散策します。

1・2年は、3年生のリーダーについて行くのに必死です。しかし、途中で虫取りになったり、迷子になったりして、3年生は大変です。

 夕食の後は「キャンドルのつどい」がありました。今度は、体育館で生活班ごとにろうそくを持って大きな円に並びます。班長さんが円の中心の燭台から火をとり、班員に火を分けていきます。やがて、一人ひとりの火が明るく輝き、子どもたちを照らします。闇から光へ変わります。「1本のろうそくからたくさんのろうそくに分けたのに、1本1本のろうそくの火は、小さくも弱くもなりません。光は、はじめと全く変わらなく、輝き続けるのです。愛もそうです。愛はいくら人にあげても減りません。親切をしても減ることはないのです。むしろ、私たちの心は大きくうれしくなるのです」と、代表の子どもたちが唱えます。

〇2日目の最後の活動は、活動班での「海辺の散策」です。玄海灘の美しい海辺の砂は、白くて細かくさらさらとしています。子どもたちはビーチサンダルに履き替え、素足で砂の感触を楽しみ、手で触ると「お砂糖みたい」と言いながら、山を作ったりお団子を作ったりと砂遊びを楽しみました。

生活習慣

〇2日間、親元を離れた子どもたちだけの生活はどのようなものだったでしょうか。

 まずは、荷物の管理です。自分の荷物の整理整頓を日頃からしている子どもは、活動に必要な持ち物を指示すると準備ができ、自分の荷物をまとめ、最後はファスナーまで閉めることができます。落とし物や忘れ物がありません。しかし、日頃から自分の持ち物の管理ができていないと、自分の服や下着も自分のものかどうか分からない。今回、落とし物に名前が書かれていないものがあり、困りました。「自立」が大切です。

 つぎは、食事です。宿泊学習に引率すると毎回、心が痛むことがあります。残飯が多い事です。これは、偏食の子どもが多いという事です。

海星っ子は、野菜嫌いの子が多く、一口も食べる努力をしない子もいます。偏食は、小さいうちに改善しなければ、心身に大きく影響していきます。「集中力がない」「持続力がない」「わがまま」「病気やけがをしやすい」など。海星っ子の今後の課題として、保護者のみなさまにも考えていただきたい「食育」です。

最後に

〇このような体験学習は、子どもたちにとって大きな自信となり、一人ひとりの役割が果たせたことは自分が必要な存在であることへの第一歩となったことでしょう。「自分のよさや課題を発見する」この積み重ねが子どもたちの心を耕し、豊かな心が育っていくモンテッソリー教育です。

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