感 謝
教頭 松本 裕子
おはなしやさん
〇今年度最後の「おはなしやさん」が2月29日と3月1日の2日間でありました。保護者の方のボランティアで 10年前から子どもたちへの読み聞かせをしてくださっています。「おはなしやさん」は各学年45分間という短い時間ですが,子どもたちにとっては心が満たせれる至福の時間です。ボランティアの保護者の方々と司書教諭の奥添先生は、子どもたちのためにテーマを考え、本を選び、練習を何度も重ねてくださっています 。
時には小道具などを準備して、子どもたちを「あっ」と驚かせ、楽しませてくださいます。
3月の読み聞かせのテーマは「出会い」だったように感じました。今回は、7冊の本を読んでいただきました。
特に卒業をひかえた6年生に向けた本が印象に残りました。「さくららら」と「あなたがおとなになったとき」です。「さくららら」は、北海道に日本一遅く咲く背の低い「桜の木」のお話です。他の桜と形や花を咲かせる時期が違うけれど、立派に自分の咲く時期がきたら花を咲かせます。水や養分を得て、光を浴びて「さあ、いくか」と踏み出すのは本人です。そんな自分との「出会い」を感じました 。
もう一冊は「あなたがおとなになったとき」です。
保護者の目線で、我が子へのメッセージが込められた一冊でした。「あなたがおとなになったとき・・・」どんな世界と出会うのでしょうか。「どんなこと(出会い)があっても、いつもそばで見守っているよ」というメッセージが伝わってくる本でした。
〇「おはなしやさん」を通して、この10年間、たくさんの子どもたちが素敵な本と保護者の方の温かさに出会い、巣立っていくことができましたことを、心より感謝申し上げます。
感謝のミサ
〇3月8日は「感謝のミサ」がカトリック老司教会の大山神父さまの司式で執り行われました。「感謝のミサ」は、6年生が6年間本校で無事に過ごせたことを保護者の方と共に神さまに感謝するミサです。また、在校生もこの1年間、神さまのお恵みのもとで過ごせたことを感謝いたします。大山神父さまのお話の中で「6年生はこれからそれぞれ新しい中学校へ進むことになります。大切なことは、自分で考え判断し、行動しなければなりません。それには、責任が伴います。自分の言動に責任をとらなければいけないのです」とおっしゃいました。
〇「競争の社会」に生きる子どもたちに、神父さまは、「競争すると勝つ人、負ける人が出てきます。どちらも大切です」と話されました。勝つことは、素晴らしいことですが、負けることがいけないことではありません。負けたことで、さらに自分を高めるチャンスとなります。その強さをいただけるように、神さまの力(聖霊)を祈り求めましょう。
3月11日を想うつどい
〇13年前の14時46分、東日本大震災がありました。
その後も各地で大きな地震や災害が起こり、たくさんの方々が被災され、お亡くなりになられました。わたしたちは毎年、その方々を想い、8日間ノベナ(お祈り)を捧げ、全校生でつどい、想いを寄せます。
テーマは「ともに生きるために わたしができること」
宗教委員の児童が司会進行を務め、最後に「わたしたちができることは、何ですか」と問いかけます。
教室に戻り、一人ひとりが「できること」を書きました。「震災の事を忘れません」「食べ物を残さず食べます」「震災に遭われた方々のためにお祈りします」
図鑑完成
〇本校は、自然に恵まれた環境の中、この自然をいかした学びをしています。それは、遊びや学習を通して日々「科学の眼」を育てています。その副読本として、「生き物」「植物」「樹木」の3冊の海星オリジナル図鑑が完成しました。この図鑑は、子どもたちの記録が書き込めるようになっています。これを活用し、さらに五感を醸成してほしいと願います。