校長室から
成長する子どもたち
校長 山田 耕司
1年中で最も長い学期2学期が始まりました。8月20日に緊急事態宣言が発令されました。9月12日までです。文部科学省は全国一斉休校はしませんと公表しました。公立校は当該の教育委員会の判断で私立学校は夫々の学校判断で教育活動を進めます。どのような社会状況に置かれましても、子どもたちは成長していきます。一人ひとりの歩みを大切にしたいと考えます。本校もコロナと共存しながら教育環境の整備にさらにつとめて進みます。
コロナ禍の今、課題は
〇 感染拡大が激進する中、政府はワクチン接種とマスク着
用の常態化、近親者での会食の制限をすべての年齢層に働きかけています。小学生への感染拡大も危惧されています。新たな対策はなかなか見つかりません。世界中で新型コロナウイルス感染拡大防止のため、基本的に市民・国民に3密対策の徹底した協力を呼びかけています。しかし「衛生」に対する認識と実践は、人々の生活様式や文化の異なりから同じ国民でも一様ではありません。
〇 本校では密接対策を「くっつかない」。密集対策を「むらがらない」。密閉対策を「まどをあけよう」という言葉で啓発を徹底して続けております。ご協力をよろしくお願いします。
実践的態度は、マスクの着用、手洗いとアルコール消毒の徹底、検温で健康状態を知る、清潔な服装と清潔なからだ(爪・頭髪・歯・洗面・汗・鼻汁)、健康(食事・おやつ・偏食・咀嚼・便意)、適度な運動の涵養です。ストレスの相談にも対応しています。中心になる二人の養護教諭の指導、保健だよりや食育だよりの発行、スクール・カウンセラーの活動を通して啓発をしています。是非ご理解ください。
「3つの力」が必要です
〇 7月に実施できました一部学年別による全校朝礼を、現況の中再びリモート朝礼に変更します。年度当初に計画しておりました2学期の行事を見直します。9月に予定をしておりました各学年の参観・懇談、FSD(運動会)を延期します。
〇 3密を克服するには、子どもたちの「3つの力」が必要です。
一人ひとりはマスク着用・手洗い・消毒・うがい等に努力を重ねていますが、長びくコロナとの共存生活への対応として、学校集団として「協力」して取り組むためには何ができるでしょうか。通常の勉強以外にも子どもたちが多方面への好奇心がわくような学校生活の展開を期待した環境作りを行いたいと考えます。
その一つとして、子どもたちの目線に立った積極的な学校生活づくりを促したいと願います。3つの力は「児童会委員会・学級の係り活動・先生の教え」です。特別活動への参加意識を高めます。縦割り活動の経験も生かしたいと思います。
ご両親や先生からの指示や情報をただ待っているだけではなく、自分たちの生活をより楽しくより豊かにするために、小さなことでも一つ一つを考え聴き合い実行していく海星っ子に成長すると期待しています。
夏休みの出来事
〇 新型コロナウイルスパンデミックの中、世論の賛否を聴きながら「2020東京五輪」が開催されました。17日間にわたる熱戦はテレビやインターネットを通して世界に拡散しました。子どもたちの反応は如何でしたか?
57年前の「1964東京五輪」は女子バレーボール「東洋の魔女」の活躍に湧きました。今回は男子野球「侍ジャパン」でしょうか。いいや「男子サッカーだよ。」「スケボーだよ。」「女子バスケットだよ。」「サーフィンだよ。」「男子400mリレー可哀想だったね。」子どもたちの色々な声が聞こえてきます。
昨日からは東京パラリンピックも始まりました。地球に暮らす人々の約15%は障害と共に生きていると報告されています。
スポーツは子どもたちに、感動と夢と希望を与え続けます。
〇 アメリカ軍の撤退によりアフガニスタンの20年に亘る民主主義が消え去りそうです。空港にパスポートもなく殺到する現地の人々。また多くの難民が出現します。アフガニスタンの用水路作りに励まれたNGO故中村哲先生は天国からどんな思いで見つめておられるのでしょう。
〇 8月11日から19日まで日本列島に記録的な大雨が続きました。梅雨模様のお盆でした。皆様、被害はありませんでしたでしょうか。どのように過ごされましたか。
今夏は蝉の声もあまり聞けませんでしたが、学校は秋の準備をして子どもたちを待っていました。
さあ、楽しい2学期にいたしましょう。